![バリ島マンボウ列伝1](https://godive-bali.com/blog/wp-content/uploads/2019/08/eyemanbo-2-1024x768.jpg)
お盆直前 バリ島マンボウシーズンがスタート
お盆を前にヌサペニダ島の水温もぐんぐん下がり、マンボウシーズンも本番を迎えつつあるバリ島。
冷たい海の中マンボウを狙うダイバー達の、熱いバトルが毎日繰り広げられています。
今日ペニダ島に行ったゲストは茨城からお越しのご夫婦66歳。
ダイビングライセンスを取ってから1年、経験本数は30本前後です。
ある程度の年齢を過ぎてもダイビングに挑戦したい、まだまだ見たことない世界を見てみたい!という方を僕は本当に尊敬しています。
ヌサペニダトリップの前に2日間、トランベンとパダンバイに潜って、コンディション調整はしたものの、ヌサペニダでマンボウ狙うにはちょっと難しいかなといった経験値です。
「やっぱり大物が見てみたいから、ヌサペニダは行ってみたいのよ。マンボウは難しいだろうけどマンタは是非みてみたいのよ。」とお父さん
この気持ちに応えられなくて、なんのためのガイドですか
「まかせてください!webサイトにも書いてあるようにバリ島マンタは確率90%(当社比)ですよ、ボートは小さいですが、大船に乗ったつもりでいてください!」
なんて大見得を切って出発したヌサペニダでしたが。
1本目ヌサペニダ島マンタポイントで大ピンチ!
予報では波が上がるとでてたのですが、出発時にはそこまで荒れてそうにもなかったのでマンタポイントに向けて舵をきったボートキャプテン
しかしマンタポイントのあるヌサペニダ島の南側は波と風が強まって荒れ模様。
ペニダ島の切り立った崖に波が当たってどっかーん!と大しぶきが上がってる
それでもキャプテンと僕の経験上ではこれはまだマンタポイント大丈夫範囲内。
![マンタポイント近くの象の岩](https://godive-bali.com/blog/wp-content/uploads/2019/08/IMG_5852s-1024x768.jpg)
「水面は揺れますんで、エントリーしたら3人一緒にできるだけ早く潜っちゃいましょうね!」
「マンタのためなら、がまんがまんよ!」とお父さん
「そうね、なんか気持ち悪くなってきたけど私も頑張るわぁ」とお母さん
とエントリーしたものの
水温23度冷たい。
透明度5m 見えない。
マンタのためならえんやこら!と必死で頑張る二人を前に、マンタ見つけられない!
まさかのマンタ外し…
もちろん今までにも何度かマンタを外したことがあるのですが、これは本当に’’腹切ってお詫びしたい’’思いです
もう故郷に帰ろう… と本気で思う瞬間です。
安くない料金をいただいてるのに申し訳ありません!
それでもいつもなら、落ち込んだ気分に強引にストレートパーマかけて、「ごめんなさい!次は全力でマンボウ探します!」となるのですが
まさかのマンボウポイント【クリスタルベイ】も大きなうねりと流れでエントリー断念
大物が見たいと楽しみにしていた二人を前に立つ瀬もなければ、足も届かない…
ガイドとしての自分の運も尽き果てたり…
2本目 大荒れのヌサペニダ【SDポイント】へ向かう
ヌサペニダ南側のポイントが荒れてダメな時にはヌサペニダ南側のポイントに逃げ込むのが鉄則です。
「ごめんなさい!大物はちょっと難しそうですが次は【SD】というポイントでバリ島一番のサンゴのパノラマをご覧ください。」
SDポイントにつくと南の荒れ模様がウソみたいなベタ凪
![ヌサペニダ島 SDポイント](https://godive-bali.com/blog/wp-content/uploads/2019/08/67830620_359962634895982_5924438705115758592_n-1024x768.jpg)
「こりゃきれいな海でないの、マンタもマンボウもダメでもよ、その日の運ってものがあるからよ、しょうがないよ!」とお父さん、お母さんの表情も和らいでくれました。
エントリーすると、水温26度と暖かい
透明度もいつも通り25mくらいはあります。
![SDポイントの海中スロープ](https://godive-bali.com/blog/wp-content/uploads/2019/08/67721078_470070700249539_6259641931698012160_n-1024x768.jpg)
大物はダメでもせめてヌサペニダの元気なサンゴと豊富な魚は見ていただきたい。
「アカモンガラの群れがすごいですよ!」
「今走ったのイソマグロですよ!」
なんてやっていると
前にいた別のガイドさんが慌てた様子で急潜行。
え!
この慌てよう
僕らも慌ててついて行ってみると
まさかの
マンボウ降臨!
![ヌサペニダ島 SDポイントでマンボウ降臨](https://godive-bali.com/blog/wp-content/uploads/2019/08/eye2-1024x768.jpg)
画像がサーモクラインでぼやけてしまったのは残念ですが、ばっちりゲスト見れちゃいました
いやいやSDだってたまにマンボウ遭遇できるのですが、そんな確率高くないですよ。
マンボウ当たりそうな時には、ダウンカレント気にしながら水深深くまで下がらないといけないし
それにしても、マンタ外しで落ち込んだ後のマンボウ当たるって本当にうれしい、というかほっとしますよ
例えるなら
「残念ですが、余命3か月ですね…」
って宣告された来週に
「ごめんなさい、前回の宣告あれ違う患者さんでしたわ(笑)」
って医者に言われるくらい力抜ける。(言われたことないけど)
ゲストのお二人もこの笑顔
![マンボウサインでご満悦](https://godive-bali.com/blog/wp-content/uploads/2019/08/68451490_483669502423520_998942030782529536_n-1024x768.jpg)
3本目【マングローブポイント】で運を悟る
まだマンボウ見れてない時には’’一点差でロスタイム’’というような気分の3本目も
マンボウ見れた後には、’’引退前の補欠の三年生試合出てくる’’くらい余裕あるゲーム運びになります。
3本目は水温あたたか重視でレンボンガン島の【マングローブポイント】へ
![レンボンガン島のマングローブポイント](https://godive-bali.com/blog/wp-content/uploads/2019/08/GOPR2938.jpg)
ここでまた奇跡が起こります。
エントリー後にすぐ枝サンゴの間にキラリと光る何かを見つけました。
近寄ってみると
まさかのGopro(自撮り棒付き)!!!
おおっ!ラッキーここに極まれり!
持ってる自分!
と鼻息も荒く(実際鼻から吸えないけど)
最高にいい気分で拾ったGopro(自撮り棒付き)をBCDのお腹に差し込んで、マングローブポイントの緩やかな流れをくるくると飛行機がローリングするように浮かれ気分で泳いで過ごしました。
3本目も流れながら、ナポレオンやツムブリの群れにも出会えていいダイビングでした。
ゲストも満足の様子。
ボートに上がって「お疲れ様でした!」の後で
あれ?そういえば拾ったGoproどうしたっけ?
BCDのお腹にはさんでおいたはずなのに…
ガーン(死語)
まさかの調子に乗って拾ったGoproまた落とすという大失敗…
「’’運’’なんてよ、長く生きてるとあってないようなもんよ!」とお父さん
勉強になります!
「運がいいとか悪いとか、人は時々口にするけど~♪」
運はあがなえる縄のごとし!
いいように思う時もあれば、悪いように思う時もある
ま そんなの心の持ちようですね。
![](https://godive-bali.com/blog/wp-content/uploads/2022/01/skindive.jpg)
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