
ウルワツの海で水中写真を撮ってみたい
先日、バリ島のダイビング仲間
オーシャンライフバリの大ちゃんこと中山大介君が連絡してきて

お疲れヒロユキくん。ちょっと撮りたい写真があってウルワツの海潜ってみたいんだけど一緒に来てくれないかな?

こんな波の下の絵を撮ってみたいんだよね
ウルワツはサーフィン界では知らない人のいない超有名ポイント
そのパワフルは波の下に潜ってみようなんて、最高におもしろそうじゃないですか!


それ最高に面白そうだね!来るなっていわれても行くよ。
そんな話の流れから
ウルワツのビッグウェーブにダイバーとして挑戦してみよう
という 今回のお話です。
ウルワツの波と流れに打ち勝つ装備は?
さて
実際本物のサーフポイントにエントリーしてみようとなると
最初に悩んだのが装備です。

とりあえずタンク持っていく?タンクつけたダイバーがウルワツにいたらかなり面白いよ!

いやぁ タンクはまずいでしょ。波に巻かれたらシャレにならんでしょ
確かに…
サーフィンカメラマンの人たちは見てるとかなりの軽装で撮影しています。
サーフィンポイントにはダイビングのポイントとは比べようのない流れや波の危険があるはず…
まずはフリーダイビング(素潜り)の装備で行ってみうようか、という判断にしました。
次に悩んだのが、フィン(足ひれ)何を使うか?
フィンにも大きく2種類あって
これには悩みましたね。
なにせウルワツの波が割れるポイントまでは距離があるので、疲れないフルフットフィンがいいはずなんですが、波を受けて水中で吹き飛ばされたら、簡単に脱げちゃいそう…
ビッグウェーブが絶え間なく来る場所でフィンなくなったら、かなりのピンチに陥るはず
という判断から”外れないこと” 重視で2人ともブーツフィンを選択です。
さらにカメラをどうやって保持するか?
でかい波に巻かれたときには
マスク(水中メガネ)が飛ばされちゃうので
それを必死におさえなければいけない状況になります。
僕はでかいカメラ持っていく気なくてGoproでいいや、って思ってたのでいいのですが。
大ちゃんは財産ともいえる、一眼レフと水中用アルミ削りだし防水ケースのでっかいセット
お値段数十万円。
スイカ一個分くらいの重さと大きさがある。

結局、ボディーボード用のリーシュコードを買って、カメラを手を繋げておくことに。
装備の打ち合わせも済んで、いざ出発です!
バリ島サーフィンの聖地ウルワツポイントにエントリー
サーファーの聖地ウルワツはバリ島の南端、有名なウルワツ寺院のすぐ横に位置しています。
クタやレギャン、スミニャックからは車で45分くらいの距離です。
上から見ると断崖絶壁

その崖の上にサーファーのためのお店や、景色を楽しめるレストランもあって、観光として訪れてみても十分の見どころのある場所なのです。
さて僕たちは
サーファーのためのワルンで準備を整えて

長い階段を下り、崖の下までいくと

大きな洞窟?秘密のアジトのような場所にでます

ここからエントリーです。
バリ島ウルワツのゲットアウト攻略方法

ウルワツエントリーの前に注意事項ブリーフィング。
エントリーした洞窟の正面200mくらい先にメインのブレーク(いい波が割れるとこ)があります。
ですが、真っすぐにはいけません。
スープと呼ばれる白波が厚いことと、ショアカレントと呼ばれる、強い流れが、沖を見て右(北)にむけて流れているからです。
これはウルワツのうねりが南よりに入ってくるからなのですが
ともかく最初は右に流されて沖にはいけません。
流れながら波の割れるポイントを過ぎたところで、やっと沖に向けて出れるのです
焦ってはいけません。
大まわりをして、波の割れる場所まで出ていかないといけないのです。

えっと… どのくらいの距離泳ぐ感じになるのかな?

今日は波小さいし、700mくらいじゃないかな?

…………
では、はりきって行ってみましょう!

実際にウルワツのショアカレントに流されて泳いでみると
流れる、流れる
サーフボードに乗ったサーファーはすいすいと流れを苦にせず沖に出ていきます。
ですが、水中を泳ぐ僕らは、流れをまともに受けて、思ってた以上に全く沖にでられません。
ウルワツはエントリーしてしまったら最後
断崖絶壁です
次に陸に上がれるような場所は遥か遠くに見えるビーチのみ

ヒロユキくん、これダメな感じのやつじゃない…

大丈夫!(たぶん)最悪は向こうに見えるビーチに漂着しようよ。
僕はともかく大ちゃんはスイカ一個分のカメラを抱えて泳いでいます
これはダメかなー
なんて思ったところでやっと流れを抜けて
今度は逆に沖に向けて流れはじめましたよ
よかったぁ
そこからは流れに乗った形で、スイスイと目的地点まで
ウルワツの水中、水底はどうなってるの?
目的地点にたどり着くまでに体力と精神の70%くらい使った感じでしたが
やっとここから撮影開始!

ウルワツの水中ってこんなになってるんだ
もっとゴツゴツ尖った岩とかあるかと思ったら
案外フラット
見れたお魚は”ニジハギ”とか”オヤビッチャ” ”アカモンガラ”とかでしたが、イセエビの類はいっぱいいそう

水も澄んでますね
サーフィンで来ていた時にはよく、ウミガメとか、ジュゴンが顔を出すの見たことがあります。
海として、きっとかなりのパワースポットなのでしょうね

大ちゃんが撮りたいという波の下の絵をとるには
波がどっかーん!と上から落ちてくるの
手前で待ち構えて、今という瞬間に潜って真下からの波の届かない水深からのアングル狙わなければいけないです。
幾度となく大波に潜り
切り取った、大ちゃんの今日の一枚!

きれい…
流氷の下みたいな別世界感です。
それでも写真家大ちゃんとして納得がいかなかったようです

うーん…このアングルの中に”人間”が入らないと決まらないな…
結構苦労したのに、この飽くなき情熱。
尊敬に値する男ですよ、本当に。
ということで
ウルワツチャレンジ第2回も開催決定。
次回もお楽しみに!
ウルワツの波をダイバーが受けるとこうなる
最後にお待ちかね
皆さんが一番見たいであろう
ウルワツの波をくらって、吹き飛ばされる僕らのリアル姿
1分動画にまとめましたよ
どうぞ!
はい
それでは第2回のウルワツチャレンジもお楽しみに!
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